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ゴースト・オブ・マーズのHKのレビュー・感想・評価

ゴースト・オブ・マーズ(2001年製作の映画)
2.9
原題そのまま“火星”の“幽霊”です。
このタイトルからSF・ファンタジー小説の大御所レイ・ブラッドベリの幻想的で詩的なテイストを連想したら大間違いです(誰も連想しないか)。
壮大さや品格や風格を期待してはいけません。

最初から最後までこれぞジョン・カーペンターというB級節が炸裂。
ノリはいいけど軽さとチープ感が漂う音楽、アクション、セットの数々。
『マッド・マックス』+『スペーズ・ヴァンパイア』+『食人族』あたりを混ぜて煮てみました・・・あ、アク取るの忘れてる・・・え、取ってコレなの?・・・みたいな。

かの名作『遊星よりの物体X』がカーペンター作品群の中でいかに突然変異(ミュータント)的な傑作かがあらためてよくわかります(『スターマン』も好きですが、これまたカーペンターらしくない作品でした)。

でもこれこそが本物のカーペンター印の作品です。
純度の高いカーペンター作品がお好きな方にオススメです。
(私はちょっと・・・キツかった・・・)
HK

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