カルダモン

グッドフェローズのカルダモンのレビュー・感想・評価

グッドフェローズ(1990年製作の映画)
4.6
いつ観ても、なん度観ても。1970ブルックリンの色気がたまらん。家族同士、兄弟喧嘩のような温もりさえ感じるマフィアの生態。繰り広げられるドンパチがある意味でちょっと羨ましくもあり、言葉も行動も人間味に溢れ、血が通っていると感じる。どんな悪党であっても人間らしく描いてくれるスコセッシは優しい。

レイ・リオッタ、ジョー・ペシ、ロバート・デ・ニーロ。血生臭さも十分に、男同士の絡み合いが心地いい。若干オイタが過ぎるところはあるものの(主にジョー・ペシ!)どんなクズでも救ってくれそうな懐の深さ、義理人情の厚さに甘えたくなる。

この映画で最も注意を払うべきはジョー・ペシの放つ「ファッキン」の発音でしょうか。それはそれは耳心地の良いファッキンの連呼なので必見必聴。酒もってこい!から始まり、俺はオクラホマキッドだ!踊れ!と発砲するまでの約1分間、およそ20回にも及ぶファッキンを浴びせる仕打ち。さすが兄貴イカレてますな。

1955年ブルックリンで生き抜くギャングは、レイ・リオッタの目には何者からもしばられることのない自由な姿に映っていただろう。一人前として認めてくれる大人達に憧れて、昔からギャングになりたかった。そんな彼らに初めて教えられたこと。

"仲間を売るな 決して口を割るな"

なんてな。
ファックでございます。