飛松

グッドフェローズの飛松のレビュー・感想・評価

グッドフェローズ(1990年製作の映画)
-
「わしらうまいもん食ってよ!マブいスケ抱くために生まれてきとるんじゃないの!」といった感じの、マーティン・スコセッシ謹製・実録マフィア映画。

✄- - - - - - キ リ ト リ - - - - - ✄

流れるように話が進んでいきつつ、巧みなカメラワークと2種類のナレーションで巧みにリズムに変化がつけられている。レイ・リオッタ演じる二枚目の主人公ヘンリーは、要領よく大物になりたい世渡り上手なチンピラが要領よく立ち回って成功しただけの人物で、やることなすこと全てが安い、薄っぺらい、もしくはくだらない。ロバート・デ・ニーロ演じるジミー、ジョー・ペシ演じるトニー、親分であるポーリー、と言ったモノホン極道との貫目の違いが甚だしかった。若き日のサミュエル・L・ジャクソンが下手売ってから、潮目が変わったのではなく、そもそも、最初から住むべき世界が違うのだ。仲間になることに憧れていても、表面上は仲間になれたようでも、本当の意味でお前が彼らの仲間になることなんてありえねえよ、という皮肉を込めての、この映画タイトルなのかなと思った
飛松

飛松