飛松

インヒアレント・ヴァイスの飛松のレビュー・感想・評価

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)
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元カノの依頼を受けたヒッピー私立探偵がグルーヴィにうろうろする話。映画でも小説でも探偵物というのは、多くの登場人物が複雑に絡み合っている中を、主人公があっち行ったりこっち来たりするので、とかくプロットや全体図を見失ってしまいがちなのだが、西海岸の温暖な気候と、開放的な空気と、イカした会話と、何よりフラワームーブメントに忠実な主人公が隙あらばラリってるおかげで、観てるこっちも「何かと何かが繋がってるような繋がってないようなよく分かんないけどまあいいか」と、流れに身を任せてだらだらと鑑賞できた。本作品において示されている内在的瑕疵とはつまり、なんてスクエアになるのも野暮かなと思う。面白かった
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