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Dearフレンズのtetsuのレビュー・感想・評価

Dearフレンズ(1995年製作の映画)
4.2
女性版『スタンド・バイ・ミー』という感想をみつけ、気になったのでメルカリでVHSを購入、部室で鑑賞。

「誰かが必要とする時は、みんなで集まる。」
その言葉を胸に数十年ぶりに集まった4人の女性。幼馴染みであった彼女たちの"現在"と"あの頃"が交錯する青春物語。

いや~、これは隠れた名作でした!
『サニー-永遠の仲間たち-』を観た後に本作を発見したのですが、ストーリーといい、過去と現在が描かれたパッケージといい、共通点も多く、実際に観てみると予想以上に良かったです。

出産間近の女性が幼馴染みを集める現在を起点に、過去の思い出へとさかのぼる物語は、『サニー...』にも通じますが、やはり過去の物語が良い。

お墓で降霊会をした主人公たちは墓石が壊れてしまったことから、ある少年の"死"の真相を追う。
これがおおまかな物語なのですが、『スタンド・バイ・ミー』にも通じる"死"を起点としている点が、より幼少期の輝きを引き立たせているような気がしました。

また、「Daydream beliver」や「sugar sugar」、ジャクソン5の「I want you back」と「I'll be there」など、現在の僕たちでも聞いたことのある名曲が多いのも良いところ。

"死"を追う過去、誕生という"生"の瞬間を描いた現在との対比が印象的な一作。
個人的には、ぜひDVD化してほしい作品のひとつです。
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