広島カップ

悪名無敵の広島カップのレビュー・感想・評価

悪名無敵(1965年製作の映画)
3.2
親分子分の朝吉(勝新太郎)と清次(田宮二郎)。
理ではなく熱い情で繋がった二人の活躍を描く今東光原作のお馴染みのシリーズ。

酒は好まずその代わりに甘味料たっぷりのオレンジジュースや緑色のソーダ水を飲み、仕込み杖のような凶器は持たずゲンコと頭突きで敵を倒すカァッーコイイ朝吉親分と、そのカァッーコヨサに惚れて付いて行く元気印の清次が本作でも堪能できます。

シリーズの中での本作の特徴はなんといっても八千草薫が出ていること。
彼女は売春婦の役で一瞬加賀まりこかと思ってしまったけれど、加賀のような尖った感じは無い八千草ならでは?の売春婦でした。

朝吉のキャラクターに引っ張られて本シリーズは理ではなく情でストーリーが進みますが、男っぽいそれは最近の映画では少なくなっている気がします。
情で繋がる男と男の映画をもっと観たい。
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