るる

ONCE ダブリンの街角でのるるのネタバレレビュー・内容・結末

ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

この作品があったから『はじまりのうた』が生まれたのだと思うと、幸せな気持ちになった。

音楽愛ばくはつ!

そうか、アイルランド映画だったのか。儲け主義に染まらない、アイルランド音楽が育まれた土壌を思えば、そのスピリットにも納得。

『はじまりのうた』同様、様々なカタチで音楽を楽しむ人々が映し出される。
『はじまりのうた』より歌で語るシーンが多く、ミュージカルのようだった。
バスのシーンが好きだった。

この監督には、これからもこのテーマで良作を生み出し続けてほしいなと思う。
自身がミュージシャンであることが説得力に繋がっている。
ストリートで稼いだ金を盗まれる冒頭からして、経験がないと撮れないリアルさだと思った。
デモテープを持って夢を追ってロンドンへ旅立った主人公の姿が、監督のその後と重なった気がした。

『はじまりのうた』はNYが舞台だったが、ダブリンも素敵な街だなと思えた。

銀行の融資係が歌い出したのには笑ってしまった。
掃除機を引きずって歩くのも可愛かったな。

曲は、失恋ソングの他に、僕は自分らしく君は君らしく、というテーマが散見し、夢があって良かった。声をはりあげる歌声も好き。
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