Melko

摩天楼はバラ色にのMelkoのレビュー・感想・評価

摩天楼はバラ色に(1986年製作の映画)
3.2
良くも悪くもコテコテ80年代なサクセスコメディ。

ん〜〜、ニューヨークというギラついた街が舞台だけど、マイケルJフォックスが主演だし…!と、爽やかなサクセスストーリーを期待してたのに…
呆れたりムカついたり、納得いかない部分も色々あって、後半は久々の1.5倍速再生。
なんならトリックバレちゃう決定打のシーンは2倍速…。。

納得いかないのは、主人公の成り上がり方。とても正攻法とは言えない邪道な方法で成り上がるし、普通に考えたら、それを思いついて実行の時点で、その時にやってた職務としてはNG。主人公の地頭の良さを示唆する場面が多々出てくるので、シビれるプレゼンをする等、フルに活かしてほしかった。元々、ビッグになるためにニューヨークに来てるのに、目的を達成するための主人公の良さが中途半端にされ、ヒロインとの色恋、おばさんとのすったもんだでかき消され、あやふやに。主人公の良さがあまり活かされてないところが「?」だった。最後の決め手も結局あのおばさんだからなあ。。

あと、ビジネスで成り上がろうとする主人公の周りが色ボケ多すぎ。お盛んなジジイとババアが入り乱れて引っ掻き回すせいで胸糞悪くて…あっちもこっちも浮気浮気。気持ち悪くて見てられなかった。。
清純そうなヒロインが、出世のために男と寝るダーティさ持ってたのは妙に現実的だけど、この演出が何も思われないのであれば、女性の幹部職・重役進出はまだまだ遠い。

威勢は良いのに肝心なところグダグダな主人公に、正統派でないヒロインと、どいつもこいつも全然好感の持てない人たちだったけど、唯一良かったのは、最初から最後まで変わらず主人公に接した郵便配達係の同僚フレッド。相手がいきなり出世しても、そのカラクリを知っても、態度が変わらないのはむしろ褒めるべき。

はあ?と個人的に引くシーンが多かったものの、まだ面白かったのは、お隣さん夫婦?が致してる時の凄まじい大きさの喘ぎ声に合わせ、主人公がリズム良く指揮振るところ。笑
あとは、エレベーター開いたら裸にネクタイシーン、
「何でそんなこと知ってるんだ?」と聞かれた主人公が「…何で知ってるんでしょう!」ととぼけながらうまいこと言い訳するシーン。ここはマイケルJフォックス節炸裂だった。
あとは…OPのNight rangerの曲、一瞬映った美女のお姉さんたち、ラストのPat Benaterの曲かな。

OHPでのスライドなんて、小学生ぶりに見たわ…
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