エルヴィス・プレスリーの出生地であるメンフィスの町を舞台にオムニバス形式で描くワンナイト・ストーリー。
エルヴィスやカール・パーキンスの話題で盛り上がる日本人カップル。ロカビリーファッションでメンフィスの町を歩く永瀬正敏と工藤夕貴をゆったりとカメラは追いかける。
ジャームッシュ作品が、オープニングから約40分間、ほぼ日本語で展開されるから不思議な気分。
明らかにチップを待っているベルボーイにプラムをプレゼントするのが面白い。
ホテルのフロント係とベルボーイの二人を撮る映像が好きだった。制服あけえよ!赤過ぎるよ!
イタリア人女性がホテルのフロントで出会った女と相部屋で宿泊するが、相手がイヤなやつだったら相部屋はキツいな。
三人組の話は、酒場と酒屋の店内の雰囲気が凄く良かった。
二話目で、男と別れたと言っていたディディの男ジョニー登場。このジョニーがバカをやる。
3つの話で構成されたオムニバスだが、
3つの話に共通点がある。
同じ夜汽車を見て、夜中のラジオで流れるエルヴィスの曲「ブルー・ムーン」を聴いて、同じ安ホテルに宿泊して、翌朝、一発の銃声を聞く。
同時刻に別の場所では何をしているのかをユーモアにみせてくれる。
ウィスキーをちびちび飲みながら深夜に観たい映画。