てっちゃん

コーヒー&シガレッツのてっちゃんのレビュー・感想・評価

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)
4.2
「映画 深夜 ひとり」で検索すると、私のアホ脳内システムでは、「ジム・ジャームッシュ 珈琲 寝付けない夜に」と出てくる。

もう少し検索を頑張ってみると、、、ヒットしました!「コーヒー&シガレッツ」。
という訳で、日曜日のいつもの寝れない深夜に珈琲片手に鑑賞開始です。

この検索結果は大いに褒めたいくらいに、めちゃくちゃ良い映画でした。
11本のエピソードが脈絡なくショートムービーとして流れていくだけ。
出演者の方達はほとんどがご本人役として登場していて、私でさえも知ってる!って人がいたりして、それだけでも楽しい。

いつもの日常会話みたいだけど、くすりと笑える設定だったり、内容だったり、オチがあったりする。

登場人物たちは、タイトル通り珈琲と煙草を(全員がそうではない)楽しみながら、あーだこーだ言っていたりしている。
それを鑑賞する側は、ただただ見ている。
え?面白いのそれ?と思われるかもしれないが、それが面白いんです。

趣味「人間観察」と堂々と言う人は苦手だけど、本作は登場人物たちの近くの席に自分もいるような気がしてくるんです。

たまに知らない人の会話を聞くのって、面白かったりするじゃないですが。
それと似たような感覚なんですね。
だから私は本作を、数回に分けて(時間が無いので家だと一気見がなかなかできないんですよね、、だからこそ没頭したい作品だったり気になった作品は極力、映画館へ行きます。映画館へなるべく行くようにしている理由のひとつでもあるのです)観たのだけど、それくらいの緩い気持ちで観るのが丁度良いかも。

好きなとこと、気になったところを。

いきなりロベルトベニーニさん出てきて、もうテンション上がっちゃった。
しかもコントのような小話だから面白いし。

スパイクリーさんの弟さんと妹さんの双子シーン。
お見事な間合いとタイミング。
お上品に、はすに構えて笑いました。

イギーポップさん!トムウェイツさん!あれ?珈琲飲んでないじゃん。
なんか似たような会話どこかでしたことあるような、聞いたことあるような、、、

ケイトブランシェットさんだ!
え?一人二役やっているの?全然気づかなかった。
正反対な役柄を演じきってしまう、流石の演技力を見せてくれます。

え?ビルマーレイさんが店員さんなの?
しかも珈琲直飲み!!ほんでやるだろうなとは思っていたけど、やっぱりうがいするんだ。

モノクロだから煙が映えるし、黒が映える。
それだけでもう最高。
作品全体に漂う空気感も最高。
私はタバコは吸わないけど、めちゃくちゃ美味しそう。
私自身が、かなりの珈琲好きなので、いろんな珈琲シーンが見られるだけで最高。

要は最高だった作品でしたよってことでした。
てっちゃん

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