こねずみ

ラスト サムライのこねずみのレビュー・感想・評価

ラスト サムライ(2003年製作の映画)
4.0
明治維新後の日本。近代化を推し進める政府と、最後の侍たちの戦いの物語。

最初は政府側としてやって来たトムクルーズだけど、なんやかんやで侍やその暮らしに魅了され、互いに心を開いていく。
知らずに土足で上がって床を汚しちゃってたのが、いつの間にか成長して、侍との手合わせで互角にやり合えるくらいになる。

このまま幸せに暮らしていって欲しかったけど、最後の戦いが訪れ、侍は滅んでしまう。
でもその最期がすごく格好良い。侍の誇りとか魂とか気高さとか、そういう部分がしっかりリスペクトされていてじーんときた。
勝つことでの正義というより、負けても美しく散っていく考え方。「人も桜もいつかは散る」って渡辺謙のセリフがあったように、ちゃんと死に際を美しく描いてくれてるところが好き。海外の作品とは思えない。

もちろん、侍の社会のままでは日本はやっていけなかったから仕方ないんだけど、
反乱分子として追い詰められ、殺されていく侍たちこそ、ちょっと前までは日本の魂そのものだったんだろうから、すごく切ない。

政府軍が頭を下げるシーンは、本当に何とも言えない気持ち。
「今までこの国を守ってくれてありがとう、貴方達の魂はちゃんと受け継いでいきます」って感じがした😢


その他気になったところといえば…

やっぱり渡辺謙と真田広之がかっこよすぎる。
それから、大迫力の戦闘シーン。時代劇とか毎回思うんだけど、馬が転ぶシーンどうやってるんだろうか。

あと、吹き替え版だと音声全部日本語だから分かりづらいんだけど、口の動き的に渡辺謙が日本語喋ってるとこと英語で喋ってるとこがある?のは何でなのか気になったので後で調べようと思う!

それから、分かりきってたけどトムクルーズの生命力が半端ない。やっぱアメリカ人ってつよいなぁ。😉
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