hana

巴里のアメリカ人のhanaのレビュー・感想・評価

巴里のアメリカ人(1951年製作の映画)
4.0
古典ミュージカルの傑作。
初っ端から自分が理想とする「パリに移り住んだ陽気なアメリカ人」にジーン・ケリーがピタリと嵌っていてワクワクしながら鑑賞しました。

ジーン・ケリーのプロ並みのダンススキルに脱帽です。彼が踊り出すとそこは瞬く間にステージとなり、スポットライトに照らされてるかのように踊る姿は真のエンターティナー。笑顔でタップダンスを踊る姿が本当に眩しかったです。

見せ場は全部と言いたいところですが、ラスト付近のパーティーから始まる一連の流れが本当に素晴らしい。白黒の衣装を着た招待客の華やかさが引き立つパーティーに惚れ惚れして、それに続く「花の都パリ」を表現する一連のショーは夢のようでした。

ララランドは本作から着想を得たのでしょうか。パリとの繋がり、二人でワルツを踊るシーンやラストの見せ場に類似点を感じました。ララランドは切なさの余韻がありますが、本作はハッピーで満ち足りた気持ちになれます。

演技と歌ダンスを堪能できる贅沢な時間でした。
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