古典ミュージカルの傑作。
初っ端から自分が理想とする「パリに移り住んだ陽気なアメリカ人」にジーン・ケリーがピタリと嵌っていてワクワクしながら鑑賞しました。
ジーン・ケリーのプロ並みのダンススキルに脱帽です。彼が踊り出すとそこは瞬く間にステージとなり、スポットライトに照らされてるかのように踊る姿は真のエンターティナー。笑顔でタップダンスを踊る姿が本当に眩しかったです。
見せ場は全部と言いたいところですが、ラスト付近のパーティーから始まる一連の流れが本当に素晴らしい。白黒の衣装を着た招待客の華やかさが引き立つパーティーに惚れ惚れして、それに続く「花の都パリ」を表現する一連のショーは夢のようでした。
ララランドは本作から着想を得たのでしょうか。パリとの繋がり、二人でワルツを踊るシーンやラストの見せ場に類似点を感じました。ララランドは切なさの余韻がありますが、本作はハッピーで満ち足りた気持ちになれます。
演技と歌ダンスを堪能できる贅沢な時間でした。