タカシサトウ

8 1/2のタカシサトウのネタバレレビュー・内容・結末

8 1/2(1963年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

[ラストで輪になる所がすべて]

  フェデリコ・フェリーニ監督の分身とも言える、マルチェロ・マストロヤンニのグイドが映画を作り上げる苦悩と彼の人生観まで入り込んで、妄想と現実の世界が入り組んで進むために、前半と中盤は、繋がりのないエピソードが延々と続く。

 だから、とても起きて観ていることが出来なかった。

 しかし、クラウディア・カルディナ―レのクラウディアはグイドの理想の女性として欲望の象徴として描かれ、本当に美しかった。

 そして、ラスト、“人生は祭りだ”というナレーションと共に出演者全員が手を繋ぎ、輪になって踊っていく様は素晴らしい。このラストがすべてであるとも思えるほどだ。(2017.7.15)