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スパイダーマンのyumeayuのレビュー・感想・評価

スパイダーマン(2002年製作の映画)
3.5
"大いなる力には、大いなる責任が伴う"

公開は2002年。後のアメコミヒーロー映画の礎となった作品。ホラー出身のサム・ライミ監督ということもあり、全体的に暗いトーン。急にビビらせたり、ホラー映画っぽい演出も若干あり。
個人的には本シリーズのスパイダーマン・スーツが一番好きかもしれない。

主演はトビー・マグワイア。彼が演じたピーター・パーカーはシリーズ屈指のヘナチョコです。いい奴ではあるけど根暗だし、学校でもいじめられている。もちろん軽口もたたかない。
ベンおじさんとの別れを経験してからは、正義感に目覚めて自分の力に責任感を持つようになります。
力を持つが故に愛する人や家族を巻き込んでしまうことに葛藤したり、ヒーローとしての苦悩する姿も丁寧に描かれています。真面目な顔して意外とバカっぽいところもあって、憎めない一面も。

今なら「アメイジング・スパイダーマン」のアンドリュー・ガーフィールド、「スパイダーマン:ホームカミング」のトム・ホランドを含めた三者三様のピーター・パーカーを見比べてみるのも面白いですね。
ファンの中でも人それぞれ好みがあって興味深い。

今作のヴィランはグリーンゴブリン。
ウィレム・デフォーのお屋敷での一人芝居がすごい迫力。っていうか、鬼気迫る顔がすでにゴブリン並みに怖いっ!

そして何かと評判が悪いのがヒロインのMJですね。
演じたキルスティン・ダンストもブサイクだとか散々な言われよう。とびっきりの美人ではないかもしれないけど、そんなブサイクかな?
それより、容姿以上にキャラの言動が定まってないところのほうがイライラする。ピーターやハリーがなんでそんなに入れ込むのかよくわからない。他に女の子の友達がいないだけじゃなくて?

だけど、雨の中の逆さまキスは屈指の名シーン。
これは異論なし!
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