昔初めて見たとき、衝撃的だったなあ。数十年ぶりに見たらやっぱり衝撃。ずっと「いや、長いわ！」と突っ込み続けてしまった。
私はインド映画ってこれと「きっとうまくいく」しか見たこと無いけど、インドの観客にとっての笑いどころってどこなんだろう。例えば「キスしてください」の下りがコメディなのは分かるけど、私からしたらそんなところよりも、突然歌やダンスが始まるのはまだしもそれが長すぎる事とか、ムトゥがめちゃくちゃカメラ目線なところとか、ムトゥの風貌がおっさんとか、全体的に無駄が多すぎるとかそういうフォーマット自体がめちゃくちゃ面白いんだけど。
衣装も美しく、エキストラも大勢いて、ものすごくお金がかかってる。ザ・エンタメという感じで、一つの映画という娯楽の極致を見た気がした。
あとヒロインのランガナーヤキが、ヒンドゥー教のイラストに出てくる女神にそっくりで、あれはリアルだったんだとびっくり。
