てれ

ベニスに死すのてれのレビュー・感想・評価

ベニスに死す(1971年製作の映画)
3.8
二回以上観てるのですがレビューの書き直し。

儚い…そして切ない。
色濃く、そして香るようなタッジオの美しさ。アッシェンバッハの視線を意識してなのか、彼と目が合う時タッジオは僅かに唇を笑わせていたような気がした。その微笑みはなんて潔白で罪深いのだろうと、矛盾のようなものだと思ってしまう。
アッシェンバッハはタッジオに出会ったことで、全てを変えられてしまった。それは一見不幸に見えるけれど、不幸なのはタッジオと出会う前に起こった出来事だと思う。タッジオという絶対的な美しさを見つけた彼は、少なくとも生き生きしていた。

原作も最近読んで、より趣深さをかんじられるようになった。傑作だと思う。

追記
アルフリートは映画のオリキャラ
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