鋼鉄隊長

怪獣ゴルゴの鋼鉄隊長のレビュー・感想・評価

怪獣ゴルゴ(1959年製作の映画)
4.5
京都みなみ会館「超大怪獣大特撮大全集SDX Part3」にて鑑賞。

【あらすじ】
アイルランドのナラ島沖合で捕獲された怪獣がロンドンで見世物にされる。しかし怪獣は産まれて間もない幼獣であった…。

イギリス怪獣映画の最高傑作。海外では珍しい着ぐるみ特撮。
怪獣ゴルゴ(親)を徹底して下からのカメラアングルで映すことで、怪獣の巨大さと恐ろしさを見事に表現している。それに対して、見世物として檻に入れられたゴルゴ(子)は、見下ろすようなアングルで映すことで哀愁が増す。
物語は非常にシンプル。それでいて、アイルランドが怪獣の保有権を主張したり、怪獣襲撃の際に神の許しを乞う者が現れたりと小ネタが多くて面白い。また、物語終盤の怪獣による破壊シーンは迫力満点であり、特撮セットの質も高い。精巧に作られたタワーブリッジやビッグ・ベンを破壊する様子は『ゴジラ』の国会議事堂破壊シーンを彷彿とさせる。
それに加えて空母ロイヤルオーク(劇中ではそう呼ばれてるが、そんな空母あっただろうか…。)やセンチュリオン戦車が資料映像で登場。『空の大怪獣ラドン』のF-86戦闘機もカメオ出演している。だが、活躍したのは駆逐艦のみ。ちょっと残念。
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