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モンスターの一のレビュー・感想・評価

モンスター(2003年製作の映画)
3.6
『ワンダーウーマン』のパティ・ジェンキンス監督作品

アメリカ史上初の女性連続殺人犯となったアイリーン・ウォーノスの実話

貧しい家庭で虐待されて育ち、娼婦をして暮らすアイリーンは、同性愛の少女セルビーと出会い、彼女との生活費を稼ぐために殺人を重ねていく…

ジャケ写から勝手に想像してしまい、狂った女性が何かの理由で次々に殺害していくような重苦しい映画だと思っていたら全然そういう感じではなく、事実を基に作られた映画ということで、人間の救われなさが上手に描かれています

いくら体を15キロ近く増量し、眉毛を全て抜いたり特殊メイクしてるとは言え、20年近く前の作品で現在よりも老けて見えるシャーリーズ・セロンの女優魂に脱帽
しかも見た目だけではなく、いちいちみせる表情や些細な動きひとつにしてもそれっぽい感じ常にある
この役作りはちょっと凄すぎて言葉を失う…

シャーリーズ・セロンが凄すぎるで影が薄まってはいるけど、個人的にはクリスティーナ・リッチも別人のような容姿になっていてインパクトが凄い
くりくりの目はかわいいけど『バッファロー'66』の天使のような彼女の面影は一切ありません😢笑

愛し方を知らなかった女性が愛を知り、悩み苦しみながらも最後まで強がる主人公の空虚な眼差し
もちろん殺人を肯定するわけではありませんが、実在の犯人のウィキをみたら壮絶すぎて少し同情してしまった
さらに『テルマ&ルイーズ』もこの主人公を物語のモデルとしているとか初耳でかなりショッキング…😨笑

[🍅81% 🍿81%]
[IMDb 7.3 / Metascore 74 / Letterboxd 3.6]

2020 自宅鑑賞 No.336 U-NEXT
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