コーカサス

ミシェル・ヴァイヨンのコーカサスのレビュー・感想・評価

ミシェル・ヴァイヨン(2003年製作の映画)
2.3
違反や妨害は当たり前、さらに事件は誘拐にまで発展する物語は、シリアスと捉えるべきか、娯楽と楽しむべきか、結局分からず仕舞いの中途半端な印象だけが残る残念な作品だった。

しかし、後の調べによると、原作はフランス生まれのベルギーの漫画家ジャン・グラトンによるフレンチコミックがベースということで納得!
しかも、初連載は1957年と歴史は古く(日本漫画界では手塚治虫が「火の鳥」(エジプト、ギリシャ、ローマ編)、藤子不二雄が「ユリシーズ」を発表)、さらに調べると、まるでアメコミのようなタッチと美しい色使いがとてもクール。

だのになぜこのような仕上がりになってしまったのか。
納得はしたものの、コミックテイストを生かしきれない本作は、やはり残念に思えてならなかった。

28 2023