アントニオ・バンデラスの出世作。過去に恋人を殺されたギター弾きの男が、ギャングのボスに復讐を挑むというアクション映画。
何度も鑑賞したことのある作品。未レビューだったので、再鑑賞。
やはり良い。この空気感が堪らないほど好き。
荒涼とした風景、ごろつきがたむろする場末の酒場、流れるラテン系の音楽。
世紀末感の漂うメキシコの街を、ギターケース片手にさすらう一人の男。
演じるアントニオ・バンデラスは長髪で色気ある風貌。流浪人ながら無口ではなく、時には笑いやロマンスも提供してくれる。
しかし、そのような男も敵を前にすれば顔つきが変わる。
両手に持った二丁の拳銃での銃撃と手榴弾を使った爆破。次から次へと敵をなぎ倒していく姿は、無敵のガンマンそのもの。
また、合流する仲間が放つロケット弾も破壊力十分。加えて、ロケット弾を放つ時のポーズも印象的。
スティーヴ・ブシェミ、ダニー・トレホ、クエンティン・タランティーノなど、脇を固めるキャストも豪華。演じる役柄も一癖ある者たちばかり。
顔も濃ければキャラも濃い、二郎系ラーメンのような作品。
筋肉一辺倒ではない、バンデラス流アクションを是非お楽しみあれ。
