だい

荒野の決闘のだいのレビュー・感想・評価

荒野の決闘(1946年製作の映画)
2.1
ジョン・フォード流ワイアット・アープ物語。


ちょっといろいろ盛り込みすぎて、
焦点があっち行ってこっち行ってごちゃごちゃしてます。

正直、
クレメンタインの存在って必要だった??

本筋をどこに持っていきたいかわからない。


イントロデュースから考えると、
弟の復讐譚がメインであるべきなんだろうけど、
そこに対する情念みたいなものがない。

ないと言うか、
他の要素が次々とほいほい投下されるせいで、
本筋であるべきものがどんどん薄れていく作り。


チワワという存在を軸に、
弟を殺したのは誰だ?実はドクなのか?
というサスペンスフルなシナリオを描きたかったのはわかる。

あれ?やっぱりクレメンタインいらないじゃん。


クレメンタインに対するワイアットの恋心も急すぎてついていけないし、
ってかそもそもこれってドクが主人公だろってくらいだし、
そもそもワイアットに悲愴感みたいなものなさ過ぎだし、

なーんか薄味です。



他の方のレビューを見ても、
高評価なのは絵作りへの言及がほとんどで、
ストーリー的なものへの評価が少ない。

まあ、そうなるよね。

ぼくみたいな、絵作りにそこまでこだわりのない人間からすると、
冷め切った幕の内弁当みたいな感じでした。

できたてのカットステーキ弁当が食いてえんだよ!
だい

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