なまくらウォッチメン

銃殺のなまくらウォッチメンのレビュー・感想・評価

銃殺(1964年製作の映画)
4.2
面白い
脱走兵を軍法会議にかける様を、ドブネズミを捕え裁判にかける戦場の兵士たちと交互に見せていく反戦映画
ダーク・ボガードが珍しく劇中唯一の良心で、体制が抱える矛盾と杜撰さを雄弁に暴くも、士気を上げるという名目で、努力虚しく主人公は銃殺刑に処されてしまう

戦争における不条理と体制批判を謳ってはいるが、ラストの銃殺刑が執行される瞬間、一瞬挟まれる主人公から銃口を逸らす主観ショット等、虚しくもどこか希望は感じられる作品だった

赤狩りでアメリカから追われた、ジョゼフ・ロージーの体験にちなんだ部分もどことなく感じられるが、実際どうなんだろうか