Kamiyo

ナイト&デイのKamiyoのレビュー・感想・評価

ナイト&デイ(2010年製作の映画)
3.8
2010年 ”ナイト&デイ”監督 ジェームズ・マンゴールド

原題は「KNIGHT AND DAY」。夜のナイトではなく騎士や女性保護者という意味の「KNIGHT」

トム&キャメロンの痛快アクションコメディ
上手い事作ってあるアクションコメディですね。
永久電池をめぐって展開する悪の組織とCIAの駆け引きに平凡なアメリカ人女性が巻き込まれ、世界を股に掛けた大事件になっていくロマンチックアクション。
一昔前の007シリーズのような観光地めぐりを楽しませるロケ効果が強烈であった。
トム・クルーズとキャメロン・ディアスの守り守られる立場が、ラストで逆転するところは面白い。

トムさんはいつもの如く最強キャラでした。
でもトム・クルーズだから許せるって所ですよね。
今では俳優業を引退宣言したキャメロン・ディアスも本作ではコメディアンヌぶりを遺憾なく発揮しております。
何となくこうなるだろうなぁって展開が読めるにもかかわらず面白い!と思える作品になっているのは流石です。
小難しいことなくエンタメに振り切ってて
すごく清々しい。
表現として秀逸だと思ったのは
キャメロン・ディアスが朦朧としながら運ばれるシーン。
空に、海に、超アクロバティックな展開なんだけど
描写されるのはキャメロンが目を覚ました
断片的なシーンだけ。

妹の結婚祝いの準備のため、カンザスの田舎町からボストンへ向かったジューン(キャメロン・ディアス)
空港でロイ(トム・クルーズ)と名乗る男に出会いときめくが、彼が1週間前まではCIAエージェントだったことが判明。。。。。。。空港で運命的な出逢いをした2人。
いい感じに機内で喋ってたらえらいことに。
え?ジェット機操縦できるん?ありえんやろ!というような漫画のような展開に、笑うしかない。
その後も怒涛の展開のオンパレードだけど、大 丈夫
ぜったい死なないから!という安心感。
やがて、CIAから追われる身であるロイと共に逃亡する
はめになったジューンは、彼の謎めいた正体に戸惑いながらも、その一方で惹かれていく。
どんでん返しの連続の展開もハラハラドキドキです。
トム・クルーズは、ひたすらカッコ良いし
そしてやはりキャメロンが可愛いすぎ。
最初は平凡で善良な美人、というだけだったのが、みるみる覚醒していく(笑)戦力になってる睡眠薬でポーッとなってる時の顔が超可愛い。明るく、大胆でキラキラしてる
こんな役にぴったりなキャメロン!
当然恋に落ちる2人。

CIAから追われる身であるロイは
ジューンを薬で眠らせて、その間にも、かなり激しい争いがあったと思わせる展開も、画面作りもユニーク。
ジューンが夢うつつで、ふと意識が戻る瞬間に
垣間見る出来ごと。
ロイが上半身裸で宙吊りに揺れていると思えば、次は小型飛行機、ボートと、目覚めれば何と無人島。
ジューンはいつのまにかビキニ・スタイルだ。
この一連のシークエンスを
後半アレンジしてまた見せてくれるのが嬉しい。

見どころはスペイン.セビリアのオートバイアクション
後半のバイクと牛のシーンのチェイスも迫力満点だ。
これ、CGは使ってないの?かなり細い路地を、ロイが
キャメロンを抱えて爆走するバイクはスピード感が十分過ぎるくらいだ。
銃弾が雨あられと降ってくる中、意を決したロイがジューンにゆっくり近づいて行っても、敵の弾がまったく当たらないところも大笑い。これこそ、アクション・ラブコメの真骨頂。トムの堂々とした歩き方を見れば、弾の方から避けてしまいたくもなろうというもの。

Knight(騎士)のようにジューンを見守るロイの優しい眼差しとDay(日光)のように輝くジューンの笑顔が
凄くいいね。。。  
さぁ、そして2人は最終的にどこに向かうのか?
「いつか」じゃなく、夢は叶えるものだ!と
ナイスなキーワードいくつかでますが
この作品はおひとり様よりも大切な人と一緒に鑑賞して、観終えたら二人で顔を見合わせニッコリするのが王道なのかも知れません。
   『With me? Without me?』
もちろん 『With you.』 ですよね!(笑)
眩しいラストシーンが素敵。
Kamiyo

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