わしかずまの中の人

ランブルフィッシュのわしかずまの中の人のネタバレレビュー・内容・結末

ランブルフィッシュ(1983年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

コッポラ監督の青春映画。
ランブルフィッシュとは、闘魚のことで、同じ水槽に入れていると喧嘩をして、お互いを傷つけ合う。
まさに不良達を投影したかのような魚🐠

不良少年であるラスティ・ジェームズ(マット・ディロン)は不良のカリスマ的存在の兄貴、モーターサイクルボーイ(ミッキー・ローク、てか名前スゴ😅)に憧れていた。
その兄がしばらく姿を消していたのだが、とあるグループと喧嘩をしている場面で姿をあらわす(この喧嘩の場面と、マイケルジャクソンのBadのPVは同じ構図。カッコいい😎)
しかし、以前のように喧嘩に明け暮れる弟を見た兄貴は、「もっと広い世界を見ろ」と諭す。
その意味が分からない弟と、彼独特の解釈で世の中を伝えようとする兄貴の葛藤が描かれている。

全編モノクロ(ランブルフィッシュだけカラー🌈)なのは、兄貴のモーターサイクルボーイが色盲だからであり、この演出から、兄貴の視点で描かれている事が分かる。
音楽はポリスのドラマー🥁、スチュワート・コープランドが担当しており、クレイジーな兄貴を引き立てている。

ストーリーとしてはシンプルな青春映画といった感じだが、なんと言っても兄貴役のミッキーロークがめちゃくちゃカッコ良い‼️(今はバケモノみたいになってるけど😅)
そして、兄貴の視点が独特なんだけれども哲学的な難解さではなく、危うさをはらんでいる感じ。アウトローと言った方が正確かも🤔
そんな絶妙な感性の兄貴が弟に命がけで伝えようとした事。
不可解な行動も多いが、とても純粋で弟思いの兄貴だったのだとラストシーンで感じさせる。

p.s.まだ髪フサフサの頃のニコラスケイジが観れ
  るぞ‼️