わしかずまの中の人

犬神家の一族のわしかずまの中の人のレビュー・感想・評価

犬神家の一族(1976年製作の映画)
4.2

【あらすじ】
信州財界の大物、犬神佐兵衛が莫大な財産と遺言書を残し他界。
佐兵衛の死から7ヶ月後、犬神家の顧問弁護士である古館の部下、若林から依頼を受け、私立探偵の金田一耕助が信州へとやってくる。
そして、犬神家一族の前で発表された遺言書の内容を巡り、次々と騒動が巻き起こる。



👇以下、ネタバレ含みます👇
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【所感】
日本映画界の金字塔とも言われる今作を、ようやく初鑑賞。
冒頭から、有名な愛のバラード。
旅館で流れているレコードが東京ブギウギって、やっぱ時代感じるなぁ。
そして、ビジュアルのインパクトが凄いですね。
犬神家で遺言状を読み上げるシーンなんか、今時こんな事やるのヤクザが盃もらう時ぐらいでしょ🙄
今でも地元の名士的な家に上がったら、こんな感じなのだろうか?

さらに、石坂浩二演じる金田一耕助が、絶妙に親近感の湧くキャラで、今作に上手く強弱をつける存在になっています。
でも、双眼鏡で珠世を覗き込むのは、今だと犯罪になりそう😅
「何が一番美味しかった?」
「なまたまご‼️」
この会話はツボw

佐清が初めて仮面姿を披露するシーンや、逆立ち開脚シーンなど、有名シーンは思わずオッとなってしまう。
回想シーンがネガっぽくなっているのは、当時としてはなかなか斬新だったのでは。

終盤にかけて、佐清と思われていた人物の正体が明らかになってからの展開は、脚本の妙です👏
ここから一気にミステリーっぽくなる。
やっぱり良質な邦画は色褪せないですね😌
 
【まとめ】
ボートのシーン、人が殺されまくるシチュエーション、犯人の正体、松子の息子・佐清の顔。
なんか引っかかるなぁと思ったら、13日の金曜日感が。
とは言っても、犬神家の一族の方が古いので、もしかして13日の金曜日の方が参考にしたのかな?

ところで、珠世役の島田陽子さん綺麗だなぁ〜っと思って調べたら、内田裕也と不倫していたり、団鬼六に借金していたり、57歳になってAVデビューしていたりと、波瀾万丈な人生。
この方のドキュメンタリーが、一本の映画になるのではないか🤔