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鬼龍院花子の生涯のmingoのレビュー・感想・評価

鬼龍院花子の生涯(1982年製作の映画)
3.9
早稲田松竹の夏目雅子没後30周年記念特集にて鑑賞。
隣に座ってきたおばあちゃんが「わたしゃこの女優さんが好きなわけじゃないら。」とかいって鑑賞者全員に配布されたポストカードをくれた…仁義ありがたく頂戴するぜよ!

これまた説明したくねえ映画の一本であるぜよ。夏目雅子の「特別さ」は目力、佇まいどれをとってもそんじゃそこらの女優が放つオーラとは一線を画している。また「殺人狂時代」「切腹」から変わらない真っ向勝負の演技、男臭さもあいまって仲代達矢の良さが前面にでてる素晴らしい傑作になっているぜよ。

エロいイメージが先行する本作だが、みると実際そこまででなく2時間半たっぷりの濃ゆい人間ドラマに圧倒される。
そして夏木マリや1シーンの後姿のみの役所広司、「死んでもいい」の室田日出男など脇役が画面に奥行きをもたらしている。本当に素晴らしい。

「これは映画館で観ないといかんぜよ!!!」
ポストカードくれたおばあちゃん隣で爆泣きしてたのは内緒です…
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