群青

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君にの群青のレビュー・感想・評価

3.5
日本アニメの問題作といえばこれ。


当時を経験したわけではないのでなんとも言えないが、この作品のテレビシリーズ→総集編→今作という流れは、今の時代なら炎上間違いないと思う。
伏線はそのまま、解釈は視聴者任せ、話はぶん投げという三重苦。更には「おめでとう」や「気持ち悪い」で済ましてしまう。これを問題作と言わずしてなんという笑


肝心のレビューだが、ヒーローというか主人公側が負けるのは自分の中で結構なトラウマというか、どうも苦手な展開。なのでアスカVS量産機の流れとかはグロ的な意味でなく、辛かった。勿論グロさも半端なく、確か観たのは小中の境ぐらいだったので大分キタ。当然話の意味も分かるはずなく、大体の視聴者と同じく置いてけぼりを食らった。


中学生という多感な時期において、一番重要なのは距離感だろう。
中学という、生徒だけで繰り広げられるヒエラルキーへの対応。自分がどの位置に居座るべきなのかを迫られる。これだけは絶対に大人が関与出来ない部分。
そんな中、ケツは自分で拭かなければならないということを思い知り、自己を過剰に発現させてしまうのだ。そういうプロセスがなければあんな事になる。他人が理解出来ないから全部一緒になっちゃえ、てな感じ。
でもシンジは自問自答を繰り返し、または人類と一緒に溶けたためか、思想や想いを感じ取って、自己肯定をする。


おおむねこんな流れなのかな。まあエヴァなので結構な人が見ているだろうし議論が議論を呼び調べればいくらでも、というか自分も調べながら…笑

とにかくこれはTVシリーズ視聴が不可欠である。
群青

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