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マルホランド・ドライブのmaverickのレビュー・感想・評価

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)
4.0
BBCカルチャーによる21世紀の最も偉大な映画100選の1位を獲得していたため鑑賞してみた。監督はカルトの帝王ことデビッド・リンチ。なるほど、彼の作品性が好きな人ならばたまらない映画かと。そうでない人には口がぽかーんとなるような描写が目白押しである。そもそも内容が難解だが、最後まで観て理解出来ると「うおっ!」と思わず声が漏れるような秀逸さが素晴らしく、だからこその評価に繋がっているのは納得出来た。鑑賞後に数多くの映画ファンによる考察を見ると一層楽しめる。ナオミ・ワッツは本作でブレーク。その後にハリウッド版『リング』で今の成功の礎を築いた。初々しい魅力が満載で、すでにこの頃からとても可愛らしくて演技力も抜群だ。彼女の熱演があればこその本作の評価だと思う。可愛いだけでなく圧倒的な演技力は強烈な印象を残す。前半と後半はまるで別人な違いを見せ、彼女によって作品の中へとすーっと引き込まれてゆく。濡れ場にも果敢に挑戦していて驚くが、ただ脱いでいるのではなく、気持ちが伝わる迫真の演技で素晴らしい。ナオミ・ワッツ好きとしても色んな意味で衝撃的な作品だった。本作が第1位に入るのがBBCの凄い所。なかなかにニクい選出である。
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