ひでやん

フォー・ルームスのひでやんのレビュー・感想・評価

フォー・ルームス(1995年製作の映画)
3.6
久しぶりに再鑑賞。

クエンティン・タランティーノ、
ロバート・ロドリゲス、
アレクサンダー・ロック、
アリソン・アンダースの4人の監督が、大晦日のホテルを舞台に、それぞれ各部屋の監督を担当するオムニバス作品。

4つの部屋の珍事に巻き込まれるベルボーイを演じるのがティム・ロス。レザボア・ドッグスのMr.オレンジとは違う表情やリアクションが面白い。

1話は、石になった魔女を復活させる儀式で、マドンナ登場!1話の担当はタランティーノではないが、レザボアの冒頭を思い出した。
「ライク・ア・ヴァージン」の猥談である。レザボアで語った曲の解釈について、タランティーノはマドンナ本人からダメ出しされたという。そのマドンナが魔女軍団にいる。ここでベルボーイのテッドが早速巻き込まれる。

2話は、部屋を間違えた事で、妻の浮気相手と間違えられる悲惨な話。卑猥な単語を連発するラストが強烈。

3話は、かなり面白い。
部屋に残された子供二人に振り回されるテッドに笑った。アントニオ・バンデラスが足でエレベーターのボタンを押すシーンが渋い。メンソレータムから畳み掛けるようにハプニングの連続で、クサイにおいの原因が衝撃的。

4話はタランティーノがやりたい放題。
1分でいいから話を聞け、と言われるテッド。その1分間のタランティーノの話がさすが。シャンパン飲みまくるタランティーノ、酔って、ご機嫌なブルース・ウィリス、ゲームに巻き込まれるティム・ロス。パルプ・フィクションの3人が揃う映像を観て嬉しくて楽しくて、幸せな気分になった。

そして、ライターゲームにめちゃ笑った。

監督によって違う4つの世界観を楽しめる作品だった。
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