映画大好きザウルスくん

コナン・ザ・グレートの映画大好きザウルスくんのレビュー・感想・評価

コナン・ザ・グレート(1982年製作の映画)
3.0
両親を殺され故郷を失った幼き少年コナンが筋肉モリモリのシュワルツェネッガーへと成長し、仲間を集めて復讐の旅に出るという叙事詩的ファンタジー冒険活劇。意外と見せ場が少なく全体的にのんびりとした印象を受けたのですが、セットや衣装の出来栄えやエキストラの数はかなり豪華に感じ、それに加えて後のシュワ映画で散見される要素が幾つか発見できたので、最後まで興味深く鑑賞することができました👍

後に『ターミネーター』で演じたように人外な強さのキャラクターを演じて(あっちはサイボーグでこっちは叙事詩の英雄)、『コマンドー』で見せたように身体に黒いカモフラージュペイントを塗りたくって敵の基地に潜入して、『プレデター』で見せたように化け物との死闘を繰り広げる(あっちは宇宙人でこっちは巨大ヘビ)。メジャーデビュー1作目からこれだけのシュワ要素が揃っているのには驚きましたが、それだけ当時のシュワを映画で活かす範囲は決まっていたのかなとも思えます。とにかく半裸で暴れさせとけば画になりますからね💪🔥

しかし本作は復讐譚であり戦闘描写でも大量の出血や首チョンパが多く、磔にされたシュワがハゲタカを噛み殺すシーンがあったりするので、シュワ映画の中では比較的ハード寄りな作品だったと思います。敵のボスが人間からヘビに変身したり、ヘビをピンと伸ばして矢に変えて弓で撃ったりするユーモラスな部分もあるのですが、巨大ヘビとの対戦やラストの仇を討つシーンなどはあまり娯楽的には描かれず生々しい殺し合いといった雰囲気が強かったです。

他にも仲間の結束が固まるのが早すぎたり魔術師が胡散臭かったり気になる点も多いです。しかし、筋肉がデカすぎてスタントマンが用意できなかったため全編自分で演じることになったシュワのソードアクションなど、他では見れない見どころも満載なのでぜひ皆さんにも観て頂きたいと思います🙌✨