きむきむ

時をかける少女のきむきむのレビュー・感想・評価

時をかける少女(2006年製作の映画)
4.0
TV放送記念に。

何度観ても楽しいですねえ(笑)
本当に好きです!

劇中何度も出てきた「Time waits for no one.」という一文がこの映画の全てかなぁと思います。
時は待ってくれない、時間は誰に対しても平等に過ぎていくもの。劇中で真琴は何度もリープしますが、一つとして同じ展開の時間軸はありませんでした。つまり、例え時間を遡れたとしても”その時間”はその時だけのモノだといっているように感じました。それがこの高校生の夏という青春真っ只中で描かれる訳ですから、時間の大切さはより一層重要に思えます。

真琴の叔母は歩みを止めてしまった。だから真琴には精一杯翔けて欲しいという気持ちが伝わって来ました。この『時をかける少女』というタイトルは、今までタイムリープをする少女という意味合いだけだと思っていました。しかし改めて観てみると最後にまたタイトルが出てきます。
これは完全に僕の想像ですが、絵画の修復師?系の仕事に就く事を決めた真琴(少女)が、未来で待つ千昭に向かって、その時を一心不乱にかけていく、そんな意味も込められているのかなぁと感じました。

最後に、あそこで無駄にリープを使わなかったらあんな事件も起こらなかったし、一緒に未来へ飛べたかもしれないですよね(笑)
でも”もしも”なんて無い。それも「Time waits for no one.」ということでしょう!(笑)
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