【第53回カンヌ映画祭 審査員賞】
スウェーデンのシュールコメディの名手ロイ・アンダーソン作品。
牧歌的でシュール、シンプルながら作り込まれた世界観が楽しい。淡々とした群像劇ではあるが風刺になっているようななっていないような緩さがいい。
ここを長く映すか!という普通とは少しズレた感覚が面白い。
登場するのはみな人生に疲れた人々。何やら危機的な状況に醜く足掻く人々、それどころではなく自分に精一杯な人々…色んな人間がいる。
『さよなら、人類』に続きそこまで大好きなわけではないけど心が疲れたときに沁みる。そうだよなぁ、みんな辛いよなあって思える。