コロナ禍の今のこの時期、密な部屋で賭けマージャンをするのは絶対ダメですが密な部屋で五人の男達が卓を囲んで賭けポーカーに興ずる映画を観ることは大いに薦めたい。
全く予備知識がない状態で観た作品が凄く面白かったということが極く稀にあり「ホォ〜」となる"いいモン見っ〜け"気分は格別です。
このステイホームのストレスフルなご時世に巡り合えたのはご褒美でした。
本作はポーカー映画の傑作です。このカードゲームの特性である騙す騙されが自然にあり勿論観客もその中に巻き込まれていきます。
掛け金が天井知らずに吊り上がっていくというスリリングな展開もあり、いかにも博打をしそうなジェイソン・ロバーズと賭け事が強くなさそうなヘンリー・フォンダが隣り合って遣り合っているといういい画も見られます。
ヘンリーが顔にやたらと汗かいてる表情なんかなかなか見れません。
本作が変わっているというか洒落ていると思うのはカードの手の内を見せないでポーカーを撮っているところ。カードを取り替える度に戦況が変わって行く所を敢えて見せないのが粋ですね。
