ひろ

女はみんな生きているのひろのレビュー・感想・評価

女はみんな生きている(2001年製作の映画)
4.0
「赤ちゃんに乾杯!」などで知られる女性監督コリーヌ・セローによる2001年のフランス映画

フランスで口コミにより大ヒットし、セザール賞で5部門にノミネートされ、ラシダ・ブラクニが最有望若手女優賞を受賞した

うーんおもろい!
コメディ、サスペンス、ヒューマン・ドラマがいいバランスで構成された笑いあり感動ありの物語になってて面白い

フランス映画らしくサスペンスなのに事件だけじゃなくて、全体を通して違うテーマも描いているのが深い。

仕事ばかりで妻を家政婦扱いの夫、女たらしで母親を煙たがってる息子、娘を外国に嫁にやって金を得ようとする父親、女性を薬漬けにして娼婦に仕立てる悪人たち。

現代フランスが抱える問題を通して、男の不甲斐なさや滑稽さを描き、そんな男たちに振り回されながらも、強く生きて最後には笑う女性の強さを描いている。

コメディとしても笑えるところ満載だが、動きとかリアクションで笑わせるんじゃなくて、ストーリーとウィットに富んだ台詞で笑わせるのがフランス映画なんで、そこはしっかり理解して笑ってほしい

有望若手女優賞を受賞したラシダ・ブラクニは、したたかな女や魔性の女など、様々な表情の女性をうまく演じてた

でもやっぱりカトリーヌ・フロでしょ
「地上5センチの恋心」で一発でファンになった女優だけど、相変わらずの素敵オーラ

この人の演じる強い女性は、男勝りで強いっていう強さじゃなくて、女性らしいまま芯の強い女性だからいいんだよね。

この映画を観たら男性は反省して、女性は元気になるだろうね(笑)
ひろ

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