群青

ハッピー フィートの群青のレビュー・感想・評価

ハッピー フィート(2006年製作の映画)
2.5
マッドマックス 怒りのデス・ロードは物語がないと思われがちだがそれはシンプルすぎて見えてないからだと思う。

それは生への渇望。
生きる。

ただそれだけなのだと思う。監督ジョージ・ミラーはそういった生を掘り下げたものが多いのかな。ギターから炎を吹かせる映像を撮った監督と同じとは思えないベイブもそうだった気がする。

このハッピー・フィートも可愛いペンギンの話と思いきや、観ていくとその展開に度肝を抜かれる。子供向けという皮を被った実にマッドな作品だった。

詳しくは書けないがそれは差別、そして人間の傲慢さ。他とは違う、と排他する事はどういう意味なのか。それに対して主人公マンブルはどんな行動を取ったのか。その行動に意味が凝縮されている。
これはイジメ問題にも通じるものがあると思われる。イジメがあった時、やられた側に強固に反抗する意志がなければどうすればいいのか。それでも立ち向かえ、とか我慢あるのみ、というのは10代の子供には土台無理な話である。ではどうすればいいのか。この映画は残酷だが優しく教えてくれる。
一見子供向けだがそういった意味が込められているので、見せられるタイミングが分かる事と解説できる親心が必要だと思う。


固い話になったが、そうでなくてもペンギンがとてつもなく可愛い!必死に動いても足はチロチロ、手はバタバタ。なんだこのモフモフは笑 けしからん!笑
というかマッドマックスと同じく、展開がめまぐるしい!次から次へと変わるので結構息つく暇がない。なので観た後は疲労感が結構あるかもしれない笑
群青

群青