おときち

スパイダーマン3のおときちのレビュー・感想・評価

スパイダーマン3(2007年製作の映画)
3.5
浮かれてるな、ピーター・パーカー。
ふわっふわじゃないか。


サム・ライミ版の最終作。
スパイダーマンはいいねぇ。面白い。
とはいえ、今作はピーター、MJ、ハリーなどそれぞれの思惑、感情が入り組んでて重めでしたね。ブラック・スパイダーマン、ヴェノムとルックス的にも黒いキャラクターがいたし。
編集長、もっと笑わせてくれよぉ。

私怨のためにはヒーローになれないよ、という一本。


ピーターが調子に乗りまくり。グウェンとのキスはダメだな。あれは怒るだろ。ブラック・スパイダーマンと化した後のクズ野郎っぷりもなかなか。ブラック・スパイダーマンは見た目かっこいいから好きだけど。
なんだあの街での歩き方。ジャズクラブでもだいぶ酷い。MJの前であんなこと。あれはMJに対してもグウェンに対しても大馬鹿野郎でしたね。
そういう意味では見応え満点w。おい、しっかりしろ!と。面白いけど。


MJは引き続き最後にピーチ姫。MJの気持ちもわからなくないが、いつもフラフラするな。
最初の舞台でキルスティン・ダンストが歌ってるシーン、『マリー・アントワネット』みたいだった。


ハリー。いいよハリー。最後に来てくれたときは胸アツだった。
「そんなのいいんだよ。友達だから」。泣ける。ハリーありがとう。
戦ってる時「バディ」って言ってたな。
そういえば、ハリー役のジェームズ・フランコとノーマン役のウィレム・デフォーがだんだん本当に親子のように見えてしまった。


ヴェノムとサンドマン。どっちも好きだけど、サンドマンとなるフリント・マルコのストーリーはなぁ。あってもなくても良かったかな。ベンおじさんのこともちょっと付け足し感が否めない。
「娘のために金が必要だった」。はい、働け!
ヴェノムはルックス好きだ。弱点も「は?」ってなったけど、それも込みで好き。


3作観て思ったけど、メイおばさんはいつも良いタイミングで良い言葉をかけてくれる。
MJを傷つけてしまった、どうしようと迷えるピーター。
おばさんは言う。


「辛いことから始めるのよ。自分を許しなさい」


メイおばさん名言だらけじゃないか。ベンおじさんも。
簡単な言葉で奥深くに入り込んでくるセリフが多い。


高層ビルでグウェンが巻き込まれるシーンや、最後のバトルのような、垂直落下、高さを想像させるシーンは手に汗握ってソワソワしちゃうし面白いね!


最後の戦いの時、群衆がの前に現れたスパイダーマンが星条旗の前で一旦止まったショットが「う~ん…」ってちょっと引っ掛かったかな。