くわまんG

少林寺三十六房のくわまんGのレビュー・感想・評価

少林寺三十六房(1977年製作の映画)
4.0
水切り!脇地獄!鐘つき!
目配り!皿回し!頭突き!
頭突き!頭突き!頭突き!

みどころ:
とんでもない修行の数々
修行の成果を見せてやる
クリリンヘッドの菅田将暉
目にも止まらぬ場面切り替え
募った仲間を活かさない離れ業

あらすじ:
清朝に虐げられ、明朝の残党は謀反の時を待ちわびていた。エリート学生の裕徳は、レジスタンスの優秀な新芽だったが、若さ故の猛りが敵の目に止まり、一家を惨殺されてしまう。
…拳法を体得してヤツらを皆殺しにしてやる…
燃え盛る復讐心だけを頼りに生き延びた裕徳は、命からがら少林寺の門戸を叩く。しかし、そこで彼を待ち受けていたのは、修行の日々などではなかった……!

仇討ちしか頭に無いうちはズルして飯泥棒してた主人公が、鍛練を重ねるにつれ強く優しくなり、心身ともに完全勝利を掴み取る!心的態度が変わることで、同じ殺しは殺しでも、報仇は懲悪へと昇華されるのだ!

会話などの繋ぎパートは必要最低限以下まで引かれまくってますが、前述のようにちゃんと中身があります(破門のくだりで漢泣きもあり得る)。近年の丁寧で退屈で憂鬱なゴミ映画なんかより余程心に届くので、それこそ脳内補完の修行ムービーとしてコレを熟鑑賞すれば、能動的にモノを楽しむマイスターへの道が開けるやもしれませんな!

…といったアツさを備えながらも、勿論フフッとなる場面は目白押し♪奇怪な修行シーンは言わずもがな、ギッタンギッタンの滅多刺しを看過して「阿弥陀仏…」とか、色々ヤバいです笑