結湖

プレステージの結湖のレビュー・感想・評価

プレステージ(2006年製作の映画)
3.8
間違いなく観たし、面白かったって思ったはずなのに、マジックのタネ以外一切が抜け落ちていて、どんな作品だったっけなー、ってググってみたら、え?ヒュー・ジャックマン?クリスチャン・ベール?スカーレット・ヨハンソン?で、監督がクリストファー・ノーランじゃないか!
なんで覚えてないんだよ!大丈夫か!?
って、思ったので確認で鑑賞してみた。(どうでもいい)
あー、確かにこんな話だったわ~。観終わって、デヴィッド・ボウイだったことも前に見たとき驚いたはずなのに、またしても驚いた。(あんな印象的なオッドアイをなんで忘れてるんだよ、本当に大丈夫か?)
ちょっと自分の記憶のなさ(多分、気にして観てなかったんだとは思うのですが)に一抹の不安さえ覚えます。
マジシャンがマジックのタネのために生活を犠牲にする話は結構聞きますけど、ここまでしちゃうのはいかがなものか。
現代でなく、19世紀末にしたのがまた、おどろおどろしくていい。
最初から騙すつもりで描いているので、こういう映画は素直に騙されるのがいい鑑賞のしかただと思うんですが、2回目ともなればいろいろ見所を変えて観れるのがいいですね。
アンジャー(ヒュー・ジャックマン)の人目を惹く華やかさと、ボーデン(クリスチャン・ベール)のどこか卑屈で地味な感じとの対立が見ものですが、きっかけがきっかけなのであまりボーデンに感情移入できないんですよね。
観終わって面白かったなぁ(すっきり)って感じじゃなく、面白かったけどなぁ(どんより)って感じの映画が多い、クリストファー・ノーランですが、この映画のラストカットもまさにそれ。人間は業の深い生き物だなぁと思わせてくれます。
2014/03/16:DVD
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