茶一郎

ブレックファスト・クラブの茶一郎のレビュー・感想・評価

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)
4.4
『みんなちがって みんなおなじ』


 絶対に交わることがないような違うグループ(カースト)の学生たちの友情。
オタク、不良、体育会系、お嬢様…それぞれのキャラクターを親の送り迎えで描写する冒頭の語り口のスマートさたるや。


 コメディテイストながら恐ろしくよくできて面白い密室会話劇。カットの鋭さとカメラの動きも印象的。
音楽使いもイイ

 それぞれの学生が自分の悩みと向き合い、それぞれが分かち合うことで前に進む様子には、自分と重ねてもどかしくなる。
後追いだが、それぞれの固定されたキャラへの固定観念を浮き彫りにした映画としても有名(らしい)

大人の(はずの)監督がこんなに生々しく青春を描いて、しかもジョン・ヒューズはずっとそれを一貫しているのが凄い。
茶一郎

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