これは公開当時映画館で見ましたね。まだ東京に住んでいた頃です。
この当時はコリン ファレルは「マイノリテイ リポート」での役が脚光を浴び映画界で、もっとも旬な俳優だった頃です。一方のキーファー サザーランドは「24」のジャック バウワーがヒットとなり彼自身も脚光を浴び、テレビ界でもっとも旬な俳優でした。その二人が激突します。
ニューヨーク・タイムズスクエアのはずれの53丁目8番にある電話ボックスでスチュワート(コリン ファレル)は毎日不倫相手のパム(ケイテイー ホームズ)と不倫ライフを送っていたのですが、ある男から電話があり「電話を切ったらおまえを殺す」と脅されます。
主演のコリン ファレルの演技がすごいですね。なかなか「プラダを着た悪魔」でのメリル ストリープのような登場の仕方で全体を通すと「恋はデジャヴ」のビル マーレイのような気持ちの変化が見られます。レイミー役のフォレスト ウイテイカーは本当に真面目すぎですね。だからいじられやすいのかもしれません。奥さん役の「マイ ボデイガード」「ピッチ ブラック」のラダ ミッチェル、不倫相手のパムに「サンキュー スモーキング」にも出ていて、現実的に一時的にトム クルーズの奥さんだったケイテイー ホームズ。そして、キーファーですね。私はこの映画を見てから「24」を見はじめましたね。全8シーズン全話を見ましたが、個人的にはシーズン3が好きです。
監督は「フォーリング ダウン」や「バットマン&ロビン」でバットスーツに乳首を付ける事にした張本人のジョエル シューマッかー。この映画は撮影自体は10日間で終わったと言うスピード撮影を敢行。ブルーレイの特典にはコリン ファレルが電話での最後の告白から打たれるまでの一部始終がありますね。ぜひ見てない方は見てみてください。
あとグロックというのは拳銃です。ではスナイパーの正体は初めは奥さんが送り込んだのかと思ったのですが、今回見てそれは違うのかとわかりました。単なる悪役だったんですね。
いずれにせよコンパクトで面白い映画ですね。二人の俳優がトップだった頃の物語です。