みかん

スタンド・バイ・ミーのみかんのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
4.5
自分の中で名作見ていこう月間だったのに、先週今週は思いがけずブレット・トレイン祭だったので予定が狂ってしまった(楽しくて既に5回見た狂気)。
でも思いがけずにハマれる作品に出会えるとめっちゃ楽しい。
三連休は台風のせいで予定が流れたから引きこもって映画見てます。

本作はテレビ放送でチラッと見たことはあったけど、ちゃんと見たのは初めて。
意外と短くて、あっさり見れたのは良かった。それも劇中のひと夏の思い出感とリンクしている感じがあって良い。

大人顔負けの演技が光る4人が最高。
死体探しが最初の目的だったけど、そんなことよりその道中で泥だらけになりながらも、自分の悩みや本音を何気なく語ったりぶつかりあったりした時間がかけがえのないものになるんだなって思える作品でした。
橋を1つ渡るのにも、彼らの無謀さ、勇敢さ、臆病さ、慎重さ、ピンチの時に動けるかとか、弱い奴がいても補いあいながら小さな冒険が続いていくのがすごく良かった!
車では簡単に行けちゃう場所を使命を掲げて歩いたり。
寝ずに皆でダラダラくだらない話したり。
こういう、大人になると忘れていく子供時代のワクワク感がたまらんね。

4人の中では特にクリスが達観して周りを見ているし、しっかりリーダーしてて愛しかった。。。
なんてしっかりした子なんや。。。可愛い。
そんなクリスが苦しみを吐き出すところとか私も泣いちゃったよ。
家庭環境の悪さを理由にして自分が悪い行いをするのは仕方ないだろと自分に言い聞かせながらも、本当は後悔している。
"だれも僕を知らない土地へ行きたい"と泣くクリスと、黙って話を聞くゴーディのシーンがたまらなく好きでした。
周りにこういう友達がいるのはとても大切なことだなと。

あと、子供に絡む不良はこの世で一番かってくらいダサいなと思った。。。
ナイフちらつかせて脅すのも最高にカッコ悪くて笑う。
でも、そんな不良達より肝が据わってるゴーディとクリスがカッコいい!!
ナメるなよって言われて、ナメるほどデカいのか?とか言っちゃうのかっけー!
そんな二人の横で威勢のいいテディやバーンも良かった。

死体を見つけても英雄にはなれない。
たった2日の旅でその大事さに気づき成長できたことが宝物。
4人はそれぞれ成長し、もう会うこともないかもしれないし、会いたくても会えないこともある。
切ないけど、それも青春だなぁ。

ロリポップや主題歌のスタンドバイミーが流れて、あースタンドバイミーってこの曲だよね!!ってなった。
曲のイメージが先行してたから、スタンドバイミーは劇中は流れないのは意外でした。
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