けーすけ

スタンド・バイ・ミーのけーすけのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
4.4
2020/06/05(金) DVDにて鑑賞。

映画タイトルを聞けばあの曲が頭に流れるくらいな名作。ですが、自身の記憶の中で観たかどうかもあやふやなので観てみました。
結果、観た記憶は無かったけど、何故か途中のパイ食いコンテストの部分だけ知ってた気がした…。何故だ、、、




1959年の夏、オレゴンの田舎町。ちょっと太っちょのバーン少年は不良グループの一員である兄達の会話を盗み聞きし、数日前から行方不明になっているレイ・ブラワーという少年が遠くの森で列車に轢かれ死んでいると耳にした。
「俺たちで見つけて有名になろうぜ!」と、バーンは友達仲間ゴーディ、クリス、テディに言い、少年たちは冒険気分で線路沿いにその死体を探しに行くのであった・・・








ジュブナイル(少年期)なロードムービー。少年たちがひたすら淡々と死体を探して歩く、夏の2日間の道中を描いた内容。
かなり昔に公開された映画(1970年代くらい)かと思ってたのですが、実のところアメリカ公開は1986年と思いのほか新しいのですね。それでも30年以上前だけど。


この映画は10-20代くらいの頃に観ても、たぶん刺さらないだろうなー、、、ってのが観終わっての正直なところの気持ち。

少年たちが冒険に出てから帰るまで、けっこう平坦な内容で描かれてますが「小遣い持ってあれこれ買うの楽しかったよなー」とか「夜に焚火とか憧れてたなあ」とか、そもそも線路をひたすら歩きたい!っていう幼心の欲求があれこれと詰まっているんですよね。

森とか、知らない場所を行くドキドキとか、忘れてしまっていた感情というか思い出みたいなものを掘り起こしてくれました。


で、そんな感じで終盤まで「ああ、少年時代ってこんなだったな…」と、ホンワカした感じで観てましたが、最後のシーンの全てが帰結する部分でやられました。
冒頭の語りや、道中でのやり取りが全て大切な思い出となる伏線、それらが一瞬で回収されるラスト。
そしてベン・E・キングの『Stand By Me』、完璧にやられました。


ああ、これが名作といわれる所以か・・・!
感涙でした!


[2020-083]
けーすけ

けーすけ