このレビューはネタバレを含みます
暗めの戦争映画とダークなファンタジーが1:1の割合で混ざったような、そんな目新しさのある作品。ブラックコーヒーと無糖カフェオレのミックス的な不思議感。
結局、『地下の王国』は辛い現実から逃避するためにオフェリアが作り出した空想のおとぎ話だったということでしょうか……。 だとすると、自分に課した試練のルールを自分でアッサリ破って、自分で自分に「お主にもう一度だけラストチャンスを与えよう…」とかやってたことになるんだけど、この娘大丈夫⁉︎ にしても、ぶどう2粒食べたくらいで、あんな最凶食児キモンスター・ペイルマンに追いかけられるなんてどう考えても割に合わんわ。
チョークで書いた四角が扉になるって設定以外、子供らしさゼロのグロファンタジーでも、最期の瞬間に救いがあってよかった。
そして、あの血も涙ない大尉を時計ひとつで人間味あるキャラに演出する手腕は、さすがと言わざるをえない。最低野郎なことには変わらないけど。。