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舞姫のmingoのレビュー・感想・評価

舞姫(1951年製作の映画)
3.9
成瀬ファンの方からはあんまり評価されてないらしいが、本作の良さは観客が自由に話の状況を想像しあれこれ考えることが出来るのが良さである。間より台詞に良さをみいだしたい。特に成瀬苦手意識の方に刺さる家族ドラマの秀作のように思った、かくいうわたしもそうなのでね。原作川端康成の台詞も良いのだろうが脚本家新藤兼人の巧さも掛け合わされて男と女の心情の読み合いがむちゃくちゃ面白い。ラスト家族4人で久しぶりの団欒からの亭主関白発揮マン山村聡の理詰を岡田茉莉子片山明彦の兄妹から突き破られて高峰三枝子の心も離れてついに家族決壊かと思われるシーンは見どころ。夫婦2人と家を俯瞰するラストカットは余韻があって素敵すぎ。劇中の後半に白鳥の湖で踊りを披露する岡田茉莉子デビュー作としても知られている。
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