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モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイルの10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

10世紀イギリスで聖杯を求めて旅するアーサー王と円卓の騎士たちをネタにしたパロディ。モンティパイソンが本作でやりたかったことは、ざっくり、以下だと思う(大枠からディテールの方向で):物語を放り投げること(エンディングのこと。舞台が警察介入で中止になるような感覚)、各スキット中での様々な形態の笑い、現代の学者や警察を登場させる時代交錯、各種の第四の壁破り(OP いじりを含む)。彼らが本領発揮する笑いについては、私も大爆笑した殺人ウサギのような、意外性あるアクションが単純な笑いを呼ぶものから、会話やシチュエーションからおかしみがにじみ出るものまで、幅広い。それぞれをエピソードとし羅列したオムニバス的構成だが、全体のバランスの悪さ、一貫性のなさも、逆に魅力。成り行きまかせ感や低予算ゆえの限界も逆手にとり、ほころびを見せつつも強引に仕上げ切ったのが、本作のユニークさ、力強さとして結晶している。パイソンズのこの時点でのキャリア集大成であり、パロディ映画の偉大な古典
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