昭和香港パラダイス①

僕にとってだけど非常に思い出深い映画である。

当時僕は小学４年生。世はまさにブッシュマンブーム。世の中の小学生のほとんどがブッシュマンを見たかった。僕もそうだ。母にねだり近所の映画館でブッシュマンを見た。

はずだった。

でも最初に放映されたのはこの映画だ。当時は映画はたいてい２本立て。そのため１本は９０分程度。僕はブッシュマンじゃなくこれかぁと思いながら渋々見た。

腹がよじれた。ほんとにとどめなく笑った。何度大笑いしただろう。なんど膝を叩いただろう。当時は今ほど映画のマナーも良くなく（それがかえって良かったんだけど）みんな膝を叩き爆笑していた。僕もそうだ。すっかりブッシュマンなんかどうでも良くなっていた。

今回久々にこれを見た（実に４０年以上ぶりだ）。笑えないのだ。こんなギャグは稚拙だったっけ。こんなにストーリーはずたずただったっけ。こんなに演技はべたべただったっけ。ああここには僕が渇望してやまないMr.BOOはいないのではないか、そうまで思ってしまった。

多分当時はそれほど映画を見慣れていなかったからだろう。年齢の幼さもあるかと思う。それに観客の存在も。ふと思った。つくづく映画の評価なんかいい加減なものだったということを。

そうだ、その時の自分の感情、状況、あるいはその場所の雰囲気、全部ひっくるめて映画なんだ。そして小４の僕にとってこの映画はとにかく輝いていたんだ。そう思って寂しさ半分、そしてそのことに気付いた嬉しさ半分。僕はでもこの映画を見てよかったと思う。だってそこには昔の僕がいたからだ。母と一緒に見たんだ。

※久々に観てギャグが寒いと思いながらもマイケル・ホイがトイレ掃除の吸盤で逃げるシーンでは少し笑う。あとは人形が落ちて粉々になるシーン。４０年以上前なのにそのシーンは覚えていた。

※できたら広川太一郎吹替えバージョンで観たかった。今回笑えなかったのはそれもあるかもしれない。

• #ろく、自分語り

過去鑑賞にて

伝説の香港コメディシリーズ4作目。

警備会社の警備隊員のホイ三兄弟が贈るドタバタ警備コメディなお話し。

本作から何故か新Mr.BOOとなった第一弾ですが、邦題の「アヒルの警備保障」の”アヒル”が何の事だったのか未だによくわかんない、そんな一品です。
(相変わらずのマイケル・ホイと広川太一郎の組み合わせは最高ですね)

「このカニ味噌がねぇ〜！😋」
香港の喜劇王ミスターブーこと、マイケル・ホイ監督主演作品！彼の実弟サミュエル・ホイ、リッキー・ホイ共演。

マイケルは警備会社の隊長。常に部下をいじめる昭和なパワハラ警備員おじさん。しかし、社長の息子が上司に就任した事から、口だけ番長のマイケルは、平社員に格下げされる。そこへ強盗団が巨大な翡翠を狙う...。

マイケル・ホイらしいトンデモバカコメディです。タイトルは内容とは一切関係ありません！笑
2枚目のサミュエル、オトボケリッキーと実の三兄弟がひたすらコントする映画です🤣

便所の詰まりを取るスッポンで、坂をよじ登り、スリの自作自演捜査をしたり、冬瓜鍋を作ってたら、巨大トカゲも煮ちゃったりと、牧歌的なコメディでした。リッキーがボートピープルの女性と恋に落ちたりと、当時の社会問題なども、扱ってるのは侮れないね！色盲ギャグは今では放送禁止だと思う。笑

ラストの強盗団との乱闘は、抱腹絶倒モノで、馬の鳴き真似をすると空く扉やら、パラシュートアクション、ハッピーバレーの競馬場へ乱入など、ドタバタの極み！このシーンで、ジャッキー映画の名脇役タン・ピョウさんも出演してます。

この後サミュエルは、『悪漢探偵』の方に出ずっぱりもなり、今作くらいから日本でのマイケル・ホイ人気が低迷した作品でした😭

吹き替えを勤めた、広川太一郎氏の伝説のギャグ「台湾に行きたいわ〜ん！！」はこの作品が元ネタ🤣
80年代ならではのおバカコメディでした！