82年の春に劇場公開された青春映画「さよならジョージア」は、カントリー歌手を目指すダメ兄貴トラビスを支えるしっかり者の妹アマンダが、ライブ、恋、挫折を経験しながら成長していく物語。兄貴役はデニス・クエイド。クエイド自身の歌もたっぷり流れる(妹に捧げた Amanda がよかった)が、クリスティも劇中歌っている。クリスティ自身、実の兄ジミーと78年に歌手デビュー済みなので別に映画のために初めて歌ったというわけではない。彼女が劇中歌うのは、デニス・クエイドとのデュエットナンバー Hangin' Up The Gun と、日本ではサントラからシングルカットされた I Need You Strong For Me(涙を抱きしめて) だ。後者はメロディの美しいバラードで、兄貴が酔いつぶれてすっぽかしたステージを埋めるために歌う場面で流れる。ここで兄は妹の歌の才能を認めるのだった。
そんな女のコと大人の境目であるティーンエイジャー、アマンダが恋をする。お相手はルーク・スカイウォーカー、もといマーク・ハミル扮する警察官コンラッド。映画のラスト、ダメ兄貴は手を出した女をめぐる恋敵(TV「ミセス・コロンボ」のレギュラーだった甥っ子役ドン・ストラウド)に撃たれて死んでしまう。コンラッドは警察官を辞め、アマンダと共にナッシュビルをめざす・・・。いやぁ高校生だったけど夢中になりました、この映画。同じクラスにクリスティファンの男のコがいて、彼からサントラも借りた。他にはタニア・タッカーのタイトルソングと語りかけるようなバラード Rodeo Girl 、グレン・キャンベル(I Love My Truck)らの曲が収められている。