カテリーナ

隠された記憶のカテリーナのネタバレレビュー・内容・結末

隠された記憶(2005年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

二度目の鑑賞
初めて観た時印象に残っていたのが
男が突然喉を剃刀で掻き切って自殺するシーンと
下校する生徒たちが次々と出てくる校門での長廻し
物凄い衝撃が走るシーンと
日常の何気無い下校する子供たち

しかし、この映画を最後まで見たらこの子供たちを、ジッとみる
カメラの目線がある人物のものだったとわかり戦慄を覚える

誰が何の為にビデオや血を吐く絵を送りつけたのか?
その答えよりも
過去の記憶の疚しさから引き起こされた事実のほうが
その人物の怖さがじわじわと沁みてくる

二回目を観終わってからは、自分の保身の事しか考えない男に対する嫌悪感が残る
その人物は子どもの時は仕様人の子供と同じ部屋で暮らすのが嫌だという理由で、大人になったら、社会的な地位を失いたく無い家族にも、会社にも良く思われたい理由で、自分は悪く無い、自殺したのは
奴がイカれてるからだと自分を正当化し、人一人亡くなった事実には目を向けない、こんな大人がTVで書物について批判したり、評論したりしてる
有名で立派な人かもしれないけど人として
何か欠落してると思います
そんな人の話しから得られる物は皆無です

ミハエル・ハネケ の
恐怖の視点は分かりづらいが
冴え冴えとして抜け目ない
カテリーナ

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