フランスのミステリーサスペンス作品。
テレビの司会者である主人公とその妻の家に自分たちが盗撮されたビデオテープが届くという気味の悪いスタートから物語は始まります。
妻役にはジュリエット・ビノシュ。
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"Cache"なんてタイトルに意味ありげなヴィデオづかい、やだねえ。謎とき(およびその見せかた)がつまらない場合、「中央の空虚にたどりつくのみ」という意味で玉ねぎを一枚一枚むいていく行為に当然近いの…
>>続きを読む一人称気味の編集点のあるシーンを観ているとそれが実は録画であったことが分かりギョッとした。劇中の番組を編集している場面もわざわざ差し込まれるように、編集そのものに意識が向けられる。
全くカットを割ら…
ハネケって感じのきつさ。
ミステリーサスペンスでありながら、映画の核はまったく別。でもその核も上手く掴めない。
アルジェリア人と中流フランス人家庭の格差、人間の信じたい物を信じる特性、鶏、隠された…
衝撃の結末とか書いてあっても、そんな単純なもんでもないでしょう。単純に犯人があの2人ってわけでもないだろうし、そんなことよりも、やましさとかアルジェリア虐殺とか国に対してとか、いろいろ物申したいんだ…
>>続きを読むミステリー調の話だし伏線も張るし最後が見逃せないみたいな煽り文句もあったけど犯人もいるんだけど、ヒントもほとんどなく正解を教えてくれないのがハネケ流。
ハネケ監督自身がどのインタビューでも映画の解説…
監督が「解釈は観客にゆだねる」的な発言をする作品に限って、実は映画の中に明確な真意が隠されている場合が多い。そう感じるのは気のせいでしょうか。DVDの特典映像で、自信満々の監督インタビューを観た瞬間…
>>続きを読む謎に見ていなかった。確実に黒沢清のCUREを見ていたのではないのかって思わせる自殺シーン。
ハネケのこの感じ、久々に見るとぜんぜん許せる。ランティモスとかアリ・アスターではなく、ハネケが流行ってきた…