最初の風景カットが「劇中の録画映像」だった事に気付く瞬間はドキッとします。お前を監視してるぞ!と言わんばかりの気持ち悪いビデオを再生しながら何だこれはと会話してるとこから始まる
原題CACHEは「隠す」って意味だそうです。家族や周りに何かとホラを吹き事実を歪める主人公。とっとと警察いけよとツッコまざるを得ないんですが、この隠したがる心理の中心には「差別と選民意識」がある。これ見よがしなニュースとかトーク番組のカット部分などにガッツリ説明されてました
後ろ暗さからイライラ(してるフリを)したり攻撃的になって誤魔化すおっちゃんに、子供のころからコイツ嫌なやつだったんだなぁと呆れながらも気持ちが理解できてしまう。私はどうだっただろうか?今はどうなのか?と胸に手を当てちゃった時点で作品の目的は達成されてたっぽい。性格の悪いメタお遊びとして超面白いです💮
が、観客に鏡を突き付けてウリウリと心を抉るのは上手なのに映画として語るのはイマイチの様で…。恐ろしく間延びしており興味が続きません。無意味でつまらない長回しが多くせっかくのニガ味が眠気で希釈されてました。2倍ぐらいにテンポUPしても伝えられたでしょうに💨これじゃ最後まで観て貰えない。解り辛いオナニー的ラストカットも純粋に損失だと思った。誰もが考察してくれるわけじゃないんだから…
本当にニワトリを殺したと思われる危険なショックシーンが前触れなくやってきて飛び上がりました🚨クレーム入らなかったんだろうか